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社長メッセージ

 株主の皆様には、日頃より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 当期の事業環境は、住宅需要の減少に加え、資材価格や建築コストの高止まり、物価上昇や金利動向の影響などにより、引き続き慎重な状況で推移いたしました。当社においても、注文住宅事業における引渡棟数の減少により、売上高および利益は前年同期比で減少いたしました。
 一方で、受注面においては、集客チャネルの見直しや紹介営業の強化、商品戦略の再構築を進めた結果、回復の兆しが見られております。こうした動きは一過性のものではなく、これまで取り組んできた施策の成果が着実に表れ始めたものと認識しております。
 また、販売体制の強化や原価コントロールの徹底など、収益力の改善に向けた取り組みを進めており、業績は回復に向けた基盤が整いつつあります。ただし、住宅取得環境は依然として不透明であり、今後の受注動向についても慎重に見極めていく必要があると考えております。

 当社としては、収益力の回復を最優先課題と位置づけ、業績の早期回復、すなわちV字回復の実現に向けて取り組んでおります。中期経営計画「タマステップ2031」は、こうした課題認識を踏まえ、業績のV字回復を実現するための5ヵ年計画として位置づけております。
 本計画の実行にあたっては、従来の延長線上ではなく、各施策の実効性と再現性を重視した経営を徹底してまいります。特に、受注の質の向上や営業プロセスの見直し、商品戦略の最適化など、個別施策の積み重ねを通じて、安定的に成果を創出できる体制の構築を進めております。これにより、一時的な回復にとどまらない、持続的な収益力の向上を実現してまいります。
 人的資本の強化については、当社の成長を支える重要なテーマと位置づけております。営業人員の採用および育成の強化を進めるとともに、働き方改革の推進により、従業員の生産性向上と定着率の改善を図っております。こうした取り組みが評価され、「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に認定されました。
 また、商品面においても、顧客ニーズの変化を捉えた商品開発を進めており、環境性能や快適性の向上など、付加価値の強化に取り組んでおります。今後も、住宅の本質的な価値を高める取り組みを継続してまいります。
 株主還元については重要な経営課題と認識しておりますが、足元においては、業績の回復と事業基盤の再構築を優先すべき局面にあると判断し、資本配分の観点から配当予想の見直しを行いました。今回の判断は、将来の収益力向上と企業価値の回復に向けた取り組みを着実に進めるためのものであり、中長期的な株主還元の充実につなげてまいります。

 今後は、新たな中期経営計画「タマステップ2031」のもと、事業基盤の再構築と持続的な成長の実現に取り組んでまいります。本計画は、前中期経営計画における課題認識を踏まえ、業績の回復と成長基盤の強化を両立させることを目的とした5ヵ年計画として位置づけております。具体的には、注文住宅事業における収益基盤の強化を中核としながら、戸建分譲・リフォーム・不動産の各事業においても、それぞれの役割を明確化し、バランスの取れた事業ポートフォリオの構築を進めてまいります。また、人的資本への投資を通じて、営業力・施工力の強化を図り、持続的に成長できる組織基盤の整備にも取り組んでまいります。
 さらに、資本効率を意識した経営や株主還元とのバランスにも配慮しながら、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。当社は、本中期経営計画の着実な実行を通じて、事業環境の変化に左右されにくい強固な経営基盤を構築してまいります。
 株主の皆様におかれましては、今後の取り組みにご理解を賜り、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。