社長メッセージ
株主の皆様には、日頃より当社事業へのご理解とともに格別のご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
2023年5月期においては、国内住宅業界における2022年の新設住宅着工戸数は85.9万戸(前年比0.4%増)と総戸数で微増となりました。一方で、持ち家着工戸数は25.3万戸(同11.3%減)と減少し、予断を許さない事業環境が続きました。
こうした環境下において、当社の営業状況は、三つの早期(受注・着工・売上)対応の推進により、住宅事業を中心に業績を順調に伸ばし、受注棟数、着工棟数、売上棟数が各々10,000棟を超え、2期連続のトリプル10,000棟超えを達成しました。
これもひとえにご支援いただきました株主の皆様のおかげです。ありがとうございます。
住宅事業は、注文住宅事業において、戦略商品である地域 限定商品及びコストパフォーマンスを重視した期間限定商品の受注が堅調に推移したことに加え、月間着工棟数の平準化や1棟当たり販売単価の上昇傾向が増収と利益率の改善に寄与してまいりました。また、リフォーム事業は、入居後10年を経過したお客様を中心に、保証延長工事や住宅設備の経年劣化による交換需要の取り込みなどの受注活動を積極的に展開しました。不動産事業は、戸建分譲を中心に販売を伸ばし、売上棟数は1,247棟(前期比31.1%増)となり、マンション及びオフィス区分所有権販売も不動産事業の売上に貢献しました。結果として連結業績は、売上高2,560億円(同6.4%増)、営業利益132億円(同11.5% 増)、経常利益134億円(同9.2% 増)、親会社株主に帰属する当期純利益87億円(同5.2%増)となり、当社グループの中核事業である注文住宅事業、戸建分譲事業、リフォーム事業、不動産事業で業績が順調に伸び、過去最高の業績を達成しました。株主の皆様、誠にありがとうございます。
当社では、中期経営計画「タマステップ2026」(2022年5月期~ 2026年5月期)が始動して2年が経過しました。2023年5月期の当初計画を売上高2,460億円、営業利益130億円、経常利益130億円、親会社株主に帰属する当期純利益84億円としておりましたが、結果は計画数値を上回る好業績となりました。株主の皆様、誠にありがとうございます。
また、株主還元にも積極的に取り組みました。自己株式の取得(上限10億円)に加え、期末配当を当初の予定から増配し、最終的に1株当たり180円(前期比55円増配)、配当性向を59.9%とさせていただきました。これらの動きに呼応して、株価も上昇し、当社企業価値の指標となる時価総額が上場以来、初めて1,000億円超えを実現しました。これも日頃よりご支援いただいております株主の皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
当社グループは、「タマステップ2026」のもと、引き続き中核事業である住宅事業を中心に、持続的な成長と、強固な経営基盤の形成に向けた取り組みを進めてまいります。注文住宅事業、戸建分譲事業、リフォーム事業、不動産事業の4つの事業を成長エンジンとし、住宅事業においては、付加価値の高い商品展開に注力するとともに一層のシェア拡大に努め、非住宅事業においては、事業機会を適切に捉えながら収益性を高めていくことで、業績の拡大を図ってまいります。
「タマステップ2026」計画3年目となる2024年5月期連結業績は、売上高2,570億円、営業利益141億円、経常利益141億円、親会社株主に帰属する当期純利益92億円を予想しています。おかげさまで増収・増益基調を維持できる見通しとなり、2024年5月期の期末配当は、1株当たり185円(当期比5円増配)を予定しています。
当社はこれからもお客様満足度の一層の向上を目指し、「すべては“Happy Life”のために“Happy Home”を提供する」というミッションステートのもと、お客様のため、株主の皆様のため、常に感謝の気持ちとともに社員一丸となって邁進してまいります。今後とも変わらぬご支援を賜りたく、お願い申し上げます。