実大振動実験レポート 実大振動実験で、高耐震性を証明。
数百年に一度起こるとされる大地震、震度7を想定した揺れを与えての実験を実施。
震度7の揺れでも倒壊・崩壊しないことが確認され、
高いレベルの安全性と耐震性を確保していることが証明されました。
長く安心して
住めることを追求した
建物の実大振動実験。
昨今の日本で頻発している大地震。その発生は、いつどこでどの程度の規模で起こるのかは事前に予測することはできません。突然起こった地震に対して、仮に倒壊せずに耐えた住宅であっても、半壊等の損傷によって、継続的な居住が不可能な状況に陥ることも。何よりも大切な生命を守ることはできたとしても、その後の住生活に大きな支障があるようでは、安息の暮らしを送ることはできません。そこでタマホームは2017年10月に、国立研究開発法人防災科学技術研究所「E-ディフェンス(実大三次元震動破壊実験施設)」にて、実大振動実験を行いました。用いた建物は創業以来のベストセラー商品「大安心の家」。2016年4月に発生した熊本地震で計測された最大震度7を想定した揺れを、実大2階建建物に対して加振を実施し、実験後の建物の状態を様々な角度で検証しました。
【実大2階建建物振動実験】
震度7※1で加振
※震度階級7[熊本地震(本震)]
実験時の建物内外観の様子
震度7の揺れを建物全体で受け止める
家具・調度品を配置して
実生活に近い状態で加振
実験の結果、高耐震性の
構造であることを証明。
今回の実験で用いた2階建て建物「大安心の家」は、標準仕様の耐震等級3(最高等級)の構造で設計。世界最大級の振動台テーブル上で加振、検証実験を行いました。2016年熊本地震と同レベルの強振動を複数回におよび加えた結果、弊社の住宅商品である「大安心の家」は、数百年に一度発生するとされる震度7相当の大地震にあったとしても、倒壊・半壊しないレベルの高耐震性を確保していることが証明されました。今後は、当実験の結果レポートを検証し、更なる商品開発に活かしていきます。
住まう人と家を守る、
頑強な家づくり。
タマホームの住宅は、日本の風土に合った木造軸組在来工法に加え、家全体を底面全体でしっかりと支えるベタ基礎工法を標準採用しています。また、四方から支え家全体を一体化する耐力面材を施しているので、地震や暴風に対する強度がアップ。四方を囲む耐力面材によって、外部からの力を建物全体へ分散させ、高い耐震性を確保します。なお、全棟に地盤調査を実施。着工前に地盤調査を実施し、建築に適した強度を有しているかを確認します。その結果、地盤の強度が不足していると判断した場合、基礎補強工事や地盤改良工事を行い、建築に適切な地盤の強度を確保いたします。住まう人と建物を守るための、様々な工夫を結集した頑強な家づくりが、地震大国である日本の建物には必須と考えています。